自分のフィールド

2021 0206

 

高校1年の冬、部活を辞めようとした

 

親にも部のみんなにも報告して、あとは顧問に報告するだけだった最後の練習中

 

「やっぱり辞めないほうがいいなー」

 

急遽、辞めることを辞めたことがある。

 

その時の僕が辞めなかった理由は今でもハッキリと覚えていて「この人間関係がなくなったら後悔しそう」「女の子に変な印象を抱かれる」という2つなんだけど、

 

もしも今、当時に戻れるとしたら何の後腐れもなく辞めていたと思う

 

絶対に、何があっても、必ず辞めている

 

妄想の話であるにも関わらず、何がなんでも辞めてやると誓っている

 

それはすなわち、「野球が下手だった」からだ

 

別に下手と言っても全く試合に出れない訳ではなく、丁度スタメンと控えの狭間で試合に出れたり出れなかったりではあったのだが、

 

それでも僕はスポーツには向いていなかった。

 

こんなことを言っては教員に怒られるかもしれないが、運動神経なんて所詮遺伝子だ

 

スタメンもパワーも足の速さも、強豪校の並外れた練習量を除いては全部遺伝子だ

 

小2から野球を始めたのに、中学からのヤツに正捕手を取られたヤツが言うんだから間違いない

 

人には人のフィールドがある

 

勉強が得意なヤツは勉強を頑張るべきだし、運動神経が得意なヤツなら部活を頑張れば良い

 

他にも顔が良いならそれを武器にした生き方をすればいい

 

今を頑張れる人間が最強だとは思うのだが、

 

とにかく自分のフィールドで勝負している時、人は1番輝くと思うのだ

 

そしてこの歳になって初めて、僕は自分のフィールドで勝負できる時が来たと思っている。

 

だから他の人が人生ゲームの1コマのように迎える「就職」とは訳が違う

 

就職のコマは僕にとって、通過地点ではなくスタート地点なのだ

 

世界史は学年で1番できたのに日本史の再試では赤点を取り、生徒指導室で怒鳴られたあの日

 

「うっせえクソデブが!!」

 

と思った自分を、この歳になって改めて褒めてやりたい